『愛してる、愛してない』
先週の今日、これを観に行っていた。
日本公開初日。
ものすごい行列に度肝を抜かれつつ(ヒョンビンパワー恐るべし)、いそいそと列の最後尾に並ぶ。
列の至るところでは、母よりも年齢が上であろうと思われるマダムたちが近況報告タイムを満喫中。
明らかにわたしと回りのテンションが違いすぎて、居心地の悪さが否めなかったので、ヘッドフォンで外界をシャットアウトし、映画に思いを馳せる。
あの小説の空気感をどんな風に映像化してくれたんだろう。
わくわく。
雨の音、
ヒョンビンとイム・スジョン、ふたりの表情と雰囲気が、フィルムを作り上げる。
多くを見せず語らず、静寂でもって観客に想像をかきたてさせる。
一見穏やかな映画に思えるけれど、実はどんなサスペンスよりも張り詰めた空気を湛えている映画だと思った。
雨のにおい、コーヒーがおちる音、湯気の湿り気。
五感も鋭くなって、映画館をあとにした。
たぶん、いや絶対、また観に行く。
・・・わたしもヒョンビン好きだけど・・・
わたしの後ろに座った、明らかにヒョンビン目当てのマダム、
映画の真っ最中に大あくびをするのは、、、いかがなものかと思うよ。